質問力を磨くこと
相手との関係を築いていくためには上手な質問をすることが求められます。
例えば、初めて会った人との会話で相手から「あなたのことを何か話してください」という漠然な問いかけをされたとして気持ちよく自分のことを話すことができるでしょうか。
多くの人は気持ちよくは話せないものです。
相手との会話を進める中で関係性を築いていくためには相互理解をしていくことが必要になります。
その時、自分のことを知ってもらうには自分自身の話をすることが必要ですが、自分から自分の話をするというのは決して簡単なことではありません。
そこで相手からの質問が重要であり、これは自分自身にも該当することです。
上手な質問を投げかけることができれば相手も自然と自分のことを話していくことができます。
これによって短時間でしっかりと両者のことを理解して関係を築いていくことができるようになるのです。
人の脳と質問の関係
人の脳は質問をされてそれを受け入れ考えるということが好きという性質があると言われています。
そのため、人は質問をされたいし質問をされるとついつい答えてしまうものなのです。
この性質を利用すればコミュニケーションを取りやすくなります。
質問をして、それに返答をもらい、その返答内容にコメントを加えていく、これだけでしっかりと会話のキャッチボールができるので人との会話が苦手という人でもしっかりとコミュニケーションを成立させることができるのです。
逆に質問をすることができなければコミュニケーションが成り立ちません。
互いに気持ちよく会話をし、キャッチボールを進めていくためにも良質な質問をすることが求められます。
どのような質問をすれば良いのか
質問をするにあたって相手に不快な思いをさせたり答えにくいものを質問したりすることはあまり好ましくありません。
できるだけ質問に答えやすくなおかつ会話が弾みやすいものを質問することが重要です。
また、初対面であれば距離感がありますからその距離感にあった質問をするということも重ねて考えていく必要があります。
そこで、質問をする前には必ずその質問を自分がされた時のことを考えましょう。
自分が聞かれて嫌なことは聞くべきではないですし、返答に困るようなものも避けるべきです。
次に、質問の目的を明確にすることが重要です。
その質問をすることで相手の基本情報を知りたい、相手の考え方を知りたい、相手に好かれたい、というように質問をすることには目的があります。
その目的を果たすために質問の内容や質問方法を考える必要があるのです。
慣れてくればこの質問前に考える時間は短くなってきますしすぐに適切な質問が浮かぶようになってきます。
そこで時間のあるときにトレーニングとして初対面の人と話すシミュレーションをしながら色々な質問を考える練習をすることがおすすめです。