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生産性向上の為の「戦略人事」とは?

日本人のホワイトカラーの生産性

日本の労働者全体の時間あたりの生産性というのは決して良いものではありません。
日本のオフィスで働いている人たちの多くは、日々残業を行い、また仕事が片付かない場合には、休日出勤が発生する場合もあり、この一連の流れが当然という風潮があります。
そのため時間あたりの労働生産性が低くなっているのです。

昔から残業をしたり休日出勤をしたりすることは日本人の美学とされてきました。
しかし、日本人にとって長く美学とされてきたこれらは会社にとって利益を生み出すものではありません。
残業や休日出勤を日常的に行うことで会社は、残業代を支払ったり光熱費が発生したりということが出てきます。
また心身の調子を崩す人も出てきてしまうこともあり、そうすると必要以上の人件費が必要なことも出てくるのです。

戦略的人事の必要性

人事というのは給与管理のような仕事が主な仕事と思われています。
しかし、それ以外にも人事は経営戦略と結びついて人材活用についても考えることが必要です。
人事が一人一人の特性や適性を考えて適切な配属先に人員を配置することによって、仕事の生産性を上げ会社にとっても職員にとっても良い管渠を作ることが望ましいと考えられているのです。

そのためには人員計画がしっかりと組まれなければなりません。
一人一人の人材のことを理解して、それぞれに合っている仕事、やりたいと思っている仕事をうまく配置してくことが重要です。

仕事が忙しくなってくると多くの企業ではこういった適性を度外視してただ人材の穴埋めをすることだけを考えて人員配置をしてしまうことがあります。
しかし、これでは企業にとっても社員にとっても良いことは何もありません。
そこでビジネスをうまく回していくためにも適材適所の人員配置を心がけることが重要です。

もちろん正社員のみに固執するのでなく、アルバイトやパートを採用し作業を振り分けて業務分担の精度を上げることで業務の効率化に繋げることも可能です。
最近では資格が必要な職業や研究職等の専門職であっても、アルバイトや派遣で人材募集をかけている企業も多く検討の価値はあるでしょう。

全ての人材を数値化する

社員の強みや弱みを理解するために履歴書や職務履歴書を確認するだけでは正確に情報把握ができません。情報として正確に皆が同じように把握するためには情報を数値化することも求められます。

人事管理システムを使用して、社員情報をデータ化したり、
勤怠管理システムから各社員の労働時間やそれをもとにしたコストパフォーマンスを計算することができます。

この数値化したデータがあれば、全ての人事担当がその人のことを正確に理解することができ、会社内の様々な仕事の中で適切な部署を探したり、特性を活かせる仕事を考えたりということを進めることができます。
それによって仕事を任せられる環境を配置することができ、社員にとっても長く自分らしく働ける職場での仕事を続けられることができるのです。

仕事をする中で、配属先が変わるというのは社員にとってはストレスです。
慣れない環境で仕事をする不安、新しい仕事を覚えるプレッシャーと色々と不安があり日々疲労が蓄積していきます。
その中で少しでも仕事を楽しむことができたりストレスを緩和したりするためには働きたいと思える職場での仕事ができるのが望ましいことです。

やりたいことをやることができれば仕事が辛くても頑張る励みとなりますから、このような人材を活用することのできる配属というのは積極的に取り組んでいきたいことです。